Kokonoe Green Library
~食で身体を整えて、Libraryで知らない世界へ旅をする~

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Bon voyage!
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医師たちが認めた「玄米」のエビデンス

更新:2019/11/09

新米が美味しい食欲の秋。

水稲栽培をしていない我が家は、地域内の知り合いの農家さんからお米を購入し、精米は玄米にしています。

私自身は、玄米を食べるようになってかれこれ16年以上が経ちます。

会社員で東京にいた時からの話ですから、当初はスーパーや通販で玄米を購入していました。

東京で暮らしている以上、環境は自分で選べません。

光化学スモッグが出ようが、黄砂やPM2.5が飛んで来ようが、酸性雨が降ろうが、排気ガスまみれの中の道であろうが、自分ではどうにもできない中での生活です。

自分で唯一選べる方法は「食事」。これで健康を守り、調整する以外に方法はありません。

ですから、都会では健康なイメージがある玄米を主食とされている方は多いのです。

逆に移住してみると、周りで玄米を召し上がっている方が少ないと感じています。

玄米はお客様にお出しすることもあります。

ここのえは、都心部の中・高校生の受け入れもしていますが、玄米食を食べた学生さん達の反応がすさまじいです。

お腹を空かせた学生さん達がもりもり食べる玄米。

これが便通にてきめんで、みなさん大変よくトイレに行かれます^^

でも、なぜ玄米が体に良いというイメージがあるのでしょうか?

なんとなく健康的と思っていても、本当に玄米を理解している人は少ないように思います。

玄米は科学に裏付けされた機能性食品


よく巷で「○○は体にいい」「○○菌がすごい」という自然派の内容を見たことがありませんか?

それらは、科学的根拠や仕組みがきちんと説明されないまま、「体感覚」や「感じっこ」でよかったからと紹介されているケースが見受けられます。

しかし、世の中には、科学的根拠(エビデンス)や仕組みを解明するため、再現性を求め、日夜研究している科学者たちがいます。

販売する側でエビデンスや仕組みの理解があやふやなまま、それを安易にビジネスにしているというのは、生命の真実に肉迫に日々迫っている人々からすれば、ハテナなのだと思います。

仮にエビデンスがあったとしても、理解と説明が難しいため、そこを飛ばしてふわっとした内容や、体感覚を主軸に商品の説明をしているものもあるようです。
しかし、そういったものの多くは、再現性に乏しいこともあるのでしょうか。
人によって効果を感じないことがあるため、賛否両論の意見を聞きます。

もちろん、体感覚優先で素晴らしいものもたくさんあり、全てが全てエビデンスが取れるわけでもない事情もあるかと思います。

しかし、世の中的には、エビデンスのないものを「スピ系商品」「怪しいもの」と捉える風習も少なからずあるようです。

さて、米。私たちの生活に欠かせないものであり、身近なものです。

健康に良いイメージがある玄米は、実際のところ、どうなのでしょうか。

これはエビデンスのないスピ系商品(食物)なのでしょうか。

本書を監修をしている渡邊昌氏は、アメリカ国立癌研究所病理部研究員を経て、国立ガンセンター研究所病理部室長と同学部長を歴任された方で、現在は日本統合医学会会長でおられます。

食養の造詣も深く、薬を使わず食事と運動だけでご自身の糖尿病を完治された経験をお持ちです。

本書ではサイエンスの世界に身を置かれている11名の方が寄稿されており、

いずれもエビデンスを踏まえた大変わかりやすい内容です。

その中には渡邊昌氏ご自身が「玄米は世界を救う」というタイトルで、玄米食の歴史・昨日栄養学の観点から寄稿されており、「玄米は栄養的にもっとも優れた完全主食」との記載があります。

その理由は、玄米には、白米にない糠がついていることで栄養価高いのです。

本書のデータをみると、

カロリーという観点からは、玄米と白米はほぼ同格にもかかわらず、

カリウム・マグネシウム・カルシウム・リン・鉄・亜鉛・ビタミンE・ビタミンB1・B12・葉酸・パントテン酸・食物繊維は、白米よりも玄米の方が断然多いです。

特に、貧血に欠かせない鉄は白米の3倍、お肌の調子を整えたり、冷え性にも良いビタミンEは約10倍です。

腸の調子を整える食物繊維も玄米は白米の3倍。成程、民泊の学生たちがトイレに頻繁にいくわけです^^

その他、リラックス効果で注目されているGABA、癌に対する抗腫瘍活性作用・コレステロール低下作用・抗炎症活性のあるフェルラ酸なども含まれているのだそうです。

玄米はスーパーフードと言っても過言ではなさそうです。

玄米を取り入れるには?


たくさんの成分を含み、体の調子を整える機能性食品ともいえる玄米。
とても健康に良さそうですが、残念なことに、年々米の消費量が落ちています。

せっかく玄米を炊いても、「ボソボソとして美味しくなかった」という話も聞きます。

では、体に良い玄米をどのようにしたら美味しく食べることができるのでしょうか?

たくさんあるお米の種類、どのように選んだら良いのでしょうか?

玄米を日常に取り入れる工夫について、管理栄養士の平川あずさ氏が寄稿しています。

ふっくら柔らかく、美味しく玄米を炊くコツや自分に合う米の種類の選定。

これらを知ることで、優れた機能を持つ玄米を長く食べ続けることにつながります。

また、完全主食と言われるこの玄米は、災害食に適するといいます。

いざという時は洗わずに炊け、効率よく栄養を取れること、

水・火・鍋・玄米、そして少しの味噌があれば災害時でもなんとか生き延びれる、と記載があります。

311を東京で経験した私ですが、まさに玄米のおにぎりと味噌汁で乗り切ったので、本当にそう感じています。

そして、普段から玄米を炊き慣れ、食べ慣れておくこと、備蓄を玄米にすることが、災害時に玄米を有効活用しやすくなるコツだと言います。

これもまた納得です。

また、玄米は胚芽を残しているため、3年経過したものでも発芽能力があり、浸水して発芽させれば、GABAやビタミンE、ビタミンBなど、栄養価が豊富になります。
 
白米と比べ、糠ごと食べる玄米なので、農薬等化学物質の残留が少なく安全なものをオススメします。

柔らかく炊いても種皮があるのが玄米。よく咀嚼することで、甘さが増し、消化も良くなります。

まだ玄米を召し上がったことがない方は、ぜひ本書をお読みになり、今年の新米は玄米で召し上がってみてはいかがでしょうか?

素敵な玄米ライフを手に入れてください✨

(キッチン担当)