Kokonoe Green Library
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自分のアタマで考えよう(知識にだまされない思考の技術)

更新:2020/04/05

ちきりんさんといえば、超有名ブロガーであり、ツイッターやSNSでもご活躍されているインフルエンサーでもあります。

バブル期に証券会社に勤務したのち、米国の大学院に留学しMBAを取得。外資系企業のマネージャーとなりますが、早期退職をされ、「ジョークを織り交ぜながら、時事問題などにからめた論説をフランクに語るスタイル」の記事をご自身のブログに書き続け、2007年頃から注目されるようになり、その後著述家として活動されることになります。

政治・経済、社会、芸能まで幅広い時事ネタを鋭い分析と独自の切り口で発信するちきりんさんは、平坦な言葉で恐縮ではありますが、巷では、「スペックの高い人」の代名詞となっているようです。

海外で学ばれているご経験から、日本人にはない視点で語られることがあり、人によっては好き嫌いが別れる勝間和代さん的な部分もあるかと思います。

ちなみに、ちきりんさんの正体は、元マッキンゼーの経営コンサルタントであり、クックパッドの代表取締役の方ではないかと一部のメディアで噂されているようです。顔を公表していないため、真相はわかりませんが。。。

そんなちきりんさんご自身が若かりし新入社員の時、上司から「考えが浅い!」「もっと考えろ!」と言われ、「考えろ、考えろっていうけれど、これ以上、どうやって考えればいいのよ!?」と心の底で叫んでいた経験を踏まえ、現代の日本人がちょっと苦手かもしれない「考えること」とは、どういうことなのかを本書では説いています。

ちきりんさん流 考えるための方法論をまとめた本

私はこの本を読んで、序文から激しく共感したことがあります。それは、「知っている」と「考える」はまったく別モノであるにもかかわらず、多くの場合において混同されている点です。

こんなものが体にいいらしい、とか、こんな面白いものがある、とか、ここのお店は評価が高いらしいなど、日常生活の中で使えるたくさんの情報をインターネットやテレビなどのメディアを通し、享受して我々は暮らしています。

でも、これは情報を知っているだけで、自身で考え出したことではありません。

特に、レビューや評価サイトの情報はそうですよね。

各々が自分の価値に基づいた評価をしているので、参考になるかもしれませんが、それを100%あてにした結果、自分には合わず、後でがっかりすることもあるかと思います。

「あれを知っている、これを聞いた、これはこうだ」というような情報を真に受けた状態を本書の言葉を借りていうと、

たくさんの情報を自分に詰め込んだ「知識」であり、「情報に基づく思考の結果」ではない

ということです。

では、情報に基づく思考の結果得られるものは何でしょうか?
知識をあてにせず、自分で思考しなければいけないのはどうしてでしょうか?

なぜ、考えることが大事なのか? 

最近は特に、このような世界情勢の中、たくさんの情報が出ています。

ワイドショー、ニュースやネットで、棒グラフで数を示したものや曲線グラフで増加や減少の様子を示したものもあります。

では、情報とは何でしょうか?

テレビやワイドショーでみているグラフなど数値が可視化された情報というのは、大元に存在する数値のデータが誰かの手によって置き換えられたものです。

これは数値だけにのみならず、メディア、報道や動画などで見聞きする内容も、大元のソースが誰かのフィルターを通して変換された可能性が高いと言えるケースがあるかもしれません。

良心的な人が、ソースや数値に忠実にわかりやすく可視化できる資料に置き換えた情報なら信憑性があるでしょう。

けれど、何らかの意図が加わり、事実がねじ曲げられ、作り手の偏った解釈で情報が作り上げられていたとしたら?何の意図もなくても、作り手の思い込みで情報が作り上げられていたらどうでしょうか?

そのように考えると、私たちが聞いている情報は全て正しいのだろうか?という疑問が湧いてきませんか?

正しいという意味合いも、人によって定義が違うと思います。

平たく言えば、理論的に紐付けされ尚且つ自分が納得できることなのではないかと思います。

そのためには、より多面的に情報を自分で導き出す必要があるから、考えるのです。

もし、自分で思考せずに、きちんとした情報を導き出せないと、どこかの誰かが出してくれる、正しいとも正しくないともわからない一面的な情報によって、心(感情)身ともに翻弄されることになるからです。

そして、出てきたその情報に対して納得がいかないと、ああでもない、こうでもないという議論が繰り広げられます。

時として議論は必要ですが、議論とは何らかの意思決定のために行われるものであり、判断基準が定められているからこそ議論ができるというもので、

不確定なものにそれぞれが思った不平不満を言っているだけでは、生産性がなく、時間が無駄に終わってしまいます。

これはどう考えても精神衛生上良くないですし、みんながみんな誤った情報に翻弄されれば、世の中はパニック状態になりかねません

この例は、少し前に起こったトイレットペーペー買い占め問題です。

もっと言ってしまえば、情報のソースや元となる数値は、必ずしもあてにできるものではない場合があるのです。

例えば、去年と今年の健康診断で、そもそもの基準値が違うことがあります。

海外と日本でも基準値が違うでしょうから、レベルを同じに揃えなければ正しく思考はできません。

(数値も一時的なものではなく、継続的な長期の数値を見ることが必要になりますし、ビックデータほどの量をさばく場合、その確度はまた違うとは思いますが。。。)

ですから、「なぜ、こういう発表(報道)になったのか?」からスタートし、「ソース(数値)はどこからなのか?」「この数値は妥当性があるのか?」「この数値はどのように計測されたものなのか?」「この数値は本当なのか?」と、常に自分で数値やソースをかき集め、内容を自分で考えてから、巷の情報に接する必要があると感じます。

仮に自分が数値やソースをかき集められなかったとしても、信頼できる人から教えてもらうという手もあります。そう考えた時、人とのネットワークはとても大事です。

そうしないと、、、

①いつでも不安で情緒不安定(精神的不安定)

⬇︎

②誰かに不確定な情報を拡散したくなったり、不毛な議論したくなる(時間の無駄、不要な依存性)

⬇︎

③不要なものを買ってしまう(お金の無駄)

という悪循環のスパイラルに入り込み、これら3つが世間の混乱やパニックバイイング(買い占め)の元になるわけです。

特に緊急事態が起こった時、危機的状態に一刻も早く対応しなければならないのに、パニックが起こってしまえば、そちらの火消しが先になり、時間のロスが生じてうまくいくものもうまく進まなくなってしまうということになりかねません。

つまり、混乱・パニックは、災害・疫病・事件・事故・地震・雷・火事・オヤジ等々よりも恐ろしい事態を引き起こすと言っても過言ではないでしょう。

逆に、混乱・パニックに陥らないようにするためには?と考えた時、それは、しかるべきデータを自分で集め、自分で思考し、納得がいくまでその情報を考えた結果の上に出た答えであれば、自分自身で受け止めることができるので、自分なりのその時のベストな対応ができるようになる(またはその余裕がでてくる)のではないかと思います。

情報は知っていて当たり前。情報を問い、思考し、導き出された答えで判断することが重要

昔は、調べごと1つするにも、図書館に行き、各国の新聞記事を探し、それを翻訳し、さらには、専門書や論文を探し出して借りたり、場合によっては閲覧のみだったり。さらに、図書館になければ、本屋さんで取り寄せたり、古本を探したり、手元に届くのは3ヶ月後など、気が遠くなるような手順を踏んで情報を得ていました。

しかし、現代はどうでしょうか?パソコンが使えれば、いつどこにいても情報はクリック一つで、誰もが世界中から取ってこれるものです。

容易に取ってこれるというのであれば、逆に、確度が高い情報も低い情報も、誰でも世界中に発信することが容易になっているということも頭の中に入れておかなければいけません。

CGなどの技術を駆使して、あたかも本当のことのように作られた動画を見たことはありませんか?
私もそういった動画を見たことがありますが、CGを作るのはものすごくお金がかかり、ハリウッドの映画の中だけの話というのは過去のことで、そういうことが自宅で普通にできる人がたくさんいるということです。10年前には考えられなかった世界です。

ですから、真偽がわからない情報が飛び交う現代は、昔と比べ、情報の価値が低くくなった、という解釈もできなくはないです。

だからこそ、ますます、情報の真価が問われ、それを他の誰でもない自分で考え、判断しなければいけないのではないかと思います。

情報社会の中で、誰でもアクセスできる知識・情報をどのように思考して、解釈し、自分の仕事や人生に生かしていくかというところに重きがあるということではないでしょうか。

そのために本書では、考える方法として、

・いったん「知識」を分離すること!

・「意思決定のプロセス」を決めること!

・「なぜ?」「だからなんなの?」を問うこと!

・縦と横に並べて比較してみること!

・判断基準の取捨選択をすること!

・(議論する内容や情報、数値の)レベルをごっちゃにしないこと!

・自分独自の(情報の)「フィルター」を見つけること!

・データはトコトン追いかけること!

・視覚化で思考を深化させること!

・知識は「知識の棚」に整理すること!

・「考える」とはインプットをアウトプットに変換すること!

とちきりんさんは説いています。これらの詳しい内容は本書でじっくり読んでいただければと思います。

日本国内に止まらず、世界中の情報を見渡した上で思考ができるようになると、今自分が生きている世界の広がりが感じられ、世界中の人々との共感度が上がるのではないかと思います。

そのためには、最低でも海外のニュースがなんとなく読めるようになるくらいの英語力があったほうがいいですよね。。。(若い人ならだいぶ余裕だと思います!若くなくても気力で^^)

私も常に頭を動かし、ブラッシュアップしたいと思っています^^

(キッチン担当)

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